共通する部分が多いため混同されることが多いのですが、カイロプラクティックと整体とは起源が別で、その理論も根本的に異なります。
カイロプラクティックはアメリカで1895年に生まれたもので、ギリシャ語の「手(Chiro)」と「技術(Prakticos)」を組み合わせた造語からその名がつけられました。日本には1916年に伝わったとされています。
WHO(世界保健機関)から鍼灸などの療術と同じように「代替医療」のひとつとして認定されており、技術的な最低基準も設けられています。アメリカを初めとする諸国では法に基づく資格も設定されていますが、日本では整体と同様、法的な資格などは存在しません。
主な療法として「関節アジャストメント」、「脊椎マニュピレーション」などの矯正法がありますが、過度の頚椎アジャストメントによる事故の発生に伴い、厚生省から一部の施術に対する禁止が下されました。
日本におけるカイロプラクター各団体の理念の統一性に欠ける点が指摘されていますが、実際のところ、短期の養成スクールなどで民間資格を得た悪質な業者も少なくないようです。
現在行われる整体には、大正時代にアメリカから伝わったカイロプラクティックの要素も少し加わっているため、共通する部分もあるのですが、厳密には全くの別物です。
まず、整体は東洋医学に起源を有し、カイロプラクティックは西洋医学を基盤とします。カイロプラクティックは、背骨や首などをバキっと音を鳴らして矯正するおなじみの方法が中心で、整体はマッサージや指圧なども含めた手業の民間療法になります。
ただ、近年では治療院の増加に伴ってその境界線が希薄になっているという面もあります。